winter
今年もまたやって来る 人肌恋しい季節   ただ一つ違うのは 隣に貴方が居ないだけ
ずっと一緒に居ようねと 約束し絡めた小指   帰らない貴方をただひたすら待ち続けた日々

何故貴方は行ってしまったの?   私を置いてたった一人で・・・

貴方が旅立ったあの日 降った初雪はまるで  約束を守れなかった貴方からのメッセージ
降り積もる白い雪に 貴方へと想いを馳せる   未だ信じられない私は 貴方の影を追いかけた

どれだけの現実を 見せられたとしても  きっと戻ってくると 信じていたかったのに
貴方と過ごした日々を 思い返す度に   涙がこみ上げてきて 貴方の写真(かお)が滲んだ

いつかきっと戻ってくるよね?   いつかまた笑い合えるよね?

貴方との時間は今も キラキラと輝いて  貴方の居ない現実を 浮き彫りにしてしまう
二度と戻らないことは 分かっているのに  貴方を待ち続けている 臆病な私が居る

降り注ぐ雪の中で 貴方の温もりを探す  失った存在(モノ)の大きさに 目の前が真っ暗になる
二度とは戻らない貴方の残像を見つけては
現実に押し戻されて ただが零れた
2005.11.10
photo by  君に、