Autumn 暮れてく空 見つめながら 過ぎ去りし 夏を想う もう二度とは戻らない 君と過ごした 今年の夏 繰り返すだけの日々に 君という明かりが灯る 声を聴かせて ただ一度でいい この胸に刻みたいから ずっと一緒だと 繋いだ手から伝わる温もり 今はもうこの手の中には 何もないけど 吹き抜ける風が幾つもの想い出を蘇らせるから 戻らないと分かっていてもただ君に想いを馳せる 暮れてゆく空に浮かび上がる蒼白い月の静けさに ほんの少しだけ涙を人知れずそっと落とした 紅く色づく山の木々に 時の流れを感じながら 秋風立った君の心の居場所を探す 秋の夕暮れ 君はもう僕の手の届かないところへと 行ってしまったけれど 君のこと忘れないよ 未練がましいけど 君のことばかり考えてる
君は今、誰のことを想っているの?
頬を撫でる風が 優しく涙をさらってゆく 秋風に舞う枯葉が 冬の訪れを告げる 届くことはないこの想いの終着駅は何処にあるの? 晴れ渡る空を見上げて 溜息と共に問いかけた 2005.11.10
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浸潤の仮初
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