初  雪

今年もまたこの街に白い雪が舞い落ちる。

貴方を待つこの時間が好き。

貴方は必ず息を切らして あたしの傍に来るの。
「ごめん」って謝りながら 苦笑する貴方の顔が好き。
ちょっと怒ったフリして 貴方を困らせてみる。
ホントはね、貴方が急いで来てくれただけでも十分嬉しいの。

今年の初雪も貴方とこうして過ごせるのが あたしにとって一番の幸せ。

貴方とこうして雪の降る道を 手を繋いでずっと歩いていたい。

来年も再来年も ずっとずっと 貴方と一緒に。

2004.12.12
photo by  少年残像